意外とちゃんと知らない人が多い?
マラソンの距離の真実!
日本人にもなじみのあるスポーツであるマラソン。
オリンピックの起源とも言われ、その始まりは紀元前までにも遡ります。
紀元前450年ごろ、アテネ軍の兵士であるフェイディピデスがギリシャ軍との戦いで勝利した事を知らせるためにマラトン(Marathon)からアテネまで走った。
という故事に基づいているのが起源だとされています。
この話が事実かどうかは諸説あるようですが、現代のマラソンのルーツであることは確かなようです。
しかし、現代のフルマラソンの距離は「42.195km」ですが、実際のマラトンからアテネまでの間には40kmもありません。
ではなぜこんな中途半端な距離が正式なフルマラソンの距離なのでしょうか。
それはとあるイギリス王妃のわがままにありました。
フルマラソンは1896年の第一回アテネオリンピックで40kmの長距離種目として幕を開けました。その後の第2回、第3回のオリンピックでは40kmの距離が目安とされ、1908年の第4回ロンドンオリンピックでは国王が住む城から球技場の入り口まで目安である40kmを走る予定でした。
しかし、大会直前になってイギリスのアレクサンドラ王妃が
「競技場の入り口がゴールだと良くみえない。ゴールは目の前して。」
とわがままを言いだしました。すぐさま関係者はゴールを入り口から王妃が観戦しているロイヤルボックス席まで競技場を1週する形でコースを延ばし、その結果、距離が「42.195km」になったのです。
伸びた距離を倒れながらも走り続け、1位でゴールしたのはドランド・ピエトリ選手。しかしゴール直前大会関係者の力を借りてゴールしたため、結局ルール違反とされ失格となってしまいました。
しかし命がけの力走をしたピエトリ選手に感動したアレクサンドラ王妃は翌日ピエトリ選手に特別金杯を授け、この大会は後生まで語り継がれる事になりました。
その後、1921年に国際陸上競技連盟がフルマラソンの距離を統一する際に、この有名なレースの距離を採用し、「42.195km」が正式なマラソンの距離となったのです。
王妃のわがままが今のフルマラソンの距離が生まれたということですが、確かに競技場の入り口がゴールでは確かに選手がよく見えず、見えたとしても疲れてフラフラになっている姿しか見られませんから見てる方としては面白くないですよね。
そう思うとアレクサンドラ王妃は案外興行事業の才能があったのかもしれませんね。
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